治療を進める上で現実的に把握しておかなければならないのが妊娠確率です。一般的な精子提供成功率は、女性側の年齢や排卵状態、実施する医療処置によって大きく変動します。
人工授精(AID)の場合、1周期あたりの妊娠率は約5%〜10%程度であり、数回から半年以上の通院を経て累積妊娠率を高めていくのが標準的です。35歳以上の場合や早期の妊娠を目指すケースでは、体外受精(IVF)や顕微授精(ICSI)へのステップアップが検討されます。
また、信頼できる精子ドナー条件としては、単なる学歴や容姿ではなく、以下の基準を満たしているかが極めて重要です。
- HIV、B型・C型肝炎、梅毒などの感染症検査を定期的に受けているか
- 家族歴を含む遺伝性疾患のスクリーニングが行われているか
- 営利目的や個人的な性的欲望ではなく、明確な倫理観を持って提供しているか
- 生まれた子どもの法的な権利関係について正しい理解があるか