激動の20代前半を経てアメリカ・サンタフェでの静養から帰国後、宮沢りえは本格的な演技派女優への道を歩み始めます。演出家・蜷川幸雄や野田秀樹の舞台作品に情熱を注ぎ、徹底的に自らの身体と声、演技を鍛え上げました。
その努力は実を結び、2002年の映画『たそがれ清兵衛』で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞。さらに『紙の月』(2014年)や『湯を沸かすほどの熱い愛』(2016年)では数々の主演女優賞を総なめにし、日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を3度受賞するという快挙を成し遂げます。昔と現在の比較をすると、10代の圧倒的なヴィジュアルショックから、年齢を重ねるごとに深みを増した繊細かつ圧倒的な表現力へと見事な脱皮を遂げたことが分かります。