公認契約の終了は、多くの自治体マスコットであれば活動停止(消滅)を意味します。しかし、あだちんは異なる道を歩み始めました。プロデューサーであるあだちん 作者 新井健司氏(株式会社ボングゥー代表)と、アニメーション制作を手掛けた青木純氏らは、著作権をボングゥー側で保持していた強みを活かし、民間主導での単独運営へと舵を切ったのです。
活動継続の大きな転換点となったのが、ファンを巻き込んだアダチン クラウドファンディングの実施でした。着ぐるみの老朽化に伴う修繕費や新規アニメーション制作費を募るプロジェクトでは、目標額を達成。北千住駅周辺や竹ノ塚駅周辺の商店街、地元企業(ムービーバンク、パワーポケットショップ、文具トラヤなど)が協賛に名乗りを上げ、行政の支援を失ったキャラクターを民間コミュニティが支えるという前例のないエコシステムが構築されました。
また、青木純氏による独特の間と動きが特徴のアニメーション、そして一度聴いたら耳から離れないあだちん テーマソングはYouTubeを通じて拡散され続け、公認終了後も新規ファンの流入を生み出す強力な資産として機能しました。