私生活のスキャンダラスな側面ばかりが切り取られがちな穐田誉輝氏ですが、日本のビジネス界におけるその実績は突出しています。ネット上では「派手な女性遍歴を持つ投資家」といった偏ったパブリックイメージが一人歩きしていますが、これはビジネスマンとしての本質を見誤った解釈です。
穐田氏は青山学院大学経済学部を卒業後、ベンチャーキャピタルの日本合同ファイナンス(現・ジャフコ)で投資育成の基礎を徹底的に叩き込みました。その才能が完全に開花したのが、2000年のカカクコム(価格.com)参画です。設立間もない黎明期の同社に代表取締役社長として就任し、ビジネスモデルの抜本的改革と収益化を断行。短期間で東証マザーズ(当時)および東証一部への上場を果たしました。
さらに2007年からはレシピ共有サイトのクックパッドに参画し、後に代表取締役兼CEOとして同社を国民的プラットフォームへと押し上げました。その後も、自らが立ち上げた持ち株会社「くふうカンパニー」を通じて、不動産情報サービスの「オウチーノ」や結婚情報「みんなのウェディング」などを次々と買収・統合。テクノロジーを活用した生活産業の再編を進めています。
保有する自社株の時価総額や過去の株式売却益、配当収入を積算すると、穐田氏の個人資産は優に200億円から300億円を突破していると推計されます。事業家としての徹底したリアリズム、数字に対する厳格な規律、そして困難な状況を論理的に打破する推進力こそが穐田氏の真骨頂であり、複雑な家族関係においても「金銭的・法的な責任を100%全うする」という冷徹なまでの実行力に結びついていると言えます。