インターネット上の掲示板やSNSでは、「お腹が鳴るくらいなら放っておけば自然に治る」「とりあえずヨーグルトや人間用の整腸剤を飲ませれば良い」といった科学的根拠を欠く情報が散見されますが、これらは命に関わる危険な誤解です。
特に見落とされがちなのが、腹部激痛時に犬が見せる特有の姿勢です。犬がお腹を鳴らしながら震える場合やすっと背中をアーチ状に丸めて動かない場合、さらには前足を床につけて上半身を低くし、お尻を高く突き上げる姿勢(通称「祈りのポーズ」)を取っている時は、強烈な犬の腹痛サインと捉えなければなりません。この姿勢は膵臓や胃の炎症による痛みを少しでも和らげようとする本能的な防御反射であり、放置すれば腹膜炎や多臓器不全を併発する恐れがあります。
また、自己判断による人間用の下痢止め薬や整腸剤の投与は、犬にとって中毒成分となる物質(アセトアミノフェンや特定の生薬成分など)が含まれている場合があり、肝不全や腎不全を誘発する致命的なリスクを伴います。安易な民間療法に頼ることは厳禁です。