スタジアムの観客を沸かせるプロ野球チアリーダーですが、その球団チアの給料や待遇は、世間一般が抱く華やかなイメージとは大きく異なります。大半の球団において、メンバーは球団の正社員ではなく、1年ごとの業務委託契約や契約社員、あるいはアルバイト雇用という形態をとっています。
取材関係者や募集要項のデータによると、基本的な報酬体系は「試合ごとの日給制(1試合あたり1万〜2万円前後)」や「イベント出演ごとの歩合給」が中心です。年間公式戦の本拠地主催試合(約70試合)に全試合出演した場合でも、試合出演料のみではプロ野球チアリーダーの年収は70万〜150万円程度にとどまり、メディア出演料やグッズ売り上げインセンティブ、ダンススクール講師としての指導料を加えても、年収換算で150万〜300万円前後が実質的な相場となっています。
そのため、メンバーの多くはダンスインストラクターやフィットネストレーナー、一般企業のアルバイトなどを掛け持ちしながら活動を続けているのが実情です。
こうした待遇環境にもかかわらず、球団チアのオーディション倍率は年々高止まりしています。各球団の募集枠15名前後に対し、全国からプロのダンサー志望者や元新体操選手、チアダンス世界大会経験者ら数百名が殺到します。選考では実技審査だけでなく、質疑応答やカメラテストを通じたPR力、球団アンバサダーとしての品格が徹底的に問われます。