読者の誰もが「尸魂界最強の守護神」と信じて疑わなかった山本元柳斎重國が、なぜ最終決戦において無残に敗北し命を落としたのか。アニメ『BLEACH 千年血戦篇』の放送時にも世界中のコミュニティを騒然とさせたこの山本元柳斎重國の死亡理由には、綿密に仕組まれた策略と、総隊長自身の精神的盲点が絡み合っています。
見えざる帝国(ヴァンデンライヒ)による第一次尸魂界侵攻において、山本総隊長は愛弟子同然の副隊長・雀部長次郎を惨殺された怒りに燃え、前線に降臨しました。立ちはだかったユーハバッハに対し、総隊長は全力を解放して卍解「残火の太刀」を展開。東西南北の技を次々と繰り出し、完璧に圧倒して焼き尽くしたかに見えました。
しかし、総隊長が打ち倒した相手は、能力「Y(自分自身)」によって姿と能力を完全に模倣していた星十字騎士団のロィド・ロイド(影武者)でした。極大の霊圧を消費する卍解を維持し、全力の技を撃ち尽くした直後、一番隊隊舎の地下「真央地下大監獄」から本物のユーハバッハが帰還。体力を消耗しきった総隊長に対し、ユーハバッハは特殊なメダリオンを用いて「残火の太刀」を星章化(強奪)したのです。
ユーハバッハ自身の証言によると、見えざる帝国側は山本総隊長の卍解の強大さを警戒し、「強大な力を制御できるのはユーハバッハ本人のみ」と判断して影武者を囮に使ったとされています。卍解を奪われ、底知れぬ絶望と疲弊の中にあった総隊長は、光の剣によって斜めに一刀両断され、肉体を木っ端微塵に消し飛ばされてその生涯を終えました。