ネット上のQ&A掲示板などで「サンシェードは隙間ができるより、少し大きめを買って押し込んだ方が遮光できる」というアドバイスを目にすることがありますが、これはサンシェード選びにおける最大の誤解です。
サンシェードが大きすぎると、余った生地がダッシュボードやAピラーの内装を圧迫してたるみ(たわみ)が生じます。このたわみによってサンバイザーの押さえが効かなくなり、自重で手前へ崩落する原因になります。さらに、ガラス面とシェードの間に過剰な空気層や隙間ができると、ガラスとシェードの間で発生した高熱の空気が車内上部へ循環してしまい、結果として遮熱効果が大幅に低下します。
また、古くから使われている吸盤固定タイプについても注意が必要です。酷暑下の車内では、直射日光で熱せられたフロントガラスの熱膨張と空気の膨張により、吸盤内部の真空度が低下して高確率で脱落します。さらに、吸盤がレンズの役割を果たして太陽光を一点に集める「収れん火災」のリスクや、ガラス面に吸盤跡が焼き付いて視界を妨げるトラブルも報告されています。現在のトレンドは、サンバイザー挟み込み式またはワイヤーの突っ張り自立式が完全に主流です。