日常生活で命の危険を感じる場面として、多くの人が真っ先に思い浮かべるのが交通事故でしょう。警察庁交通局の統計によると、近年の日本における年間交通事故死者数は約2,600人前後で推移しています。これを日本国民全体(約1億2,400万人)で日割り計算した場合、交通事故の死亡確率は1日あたり約1,700万分の1という数値になります。
これは、年末ジャンボ宝くじで1等(2,000万分の1)に当たる確率とほぼ同等です。宝くじの当選確率との比較を行うと、「街を歩いていて交通事故で今日命を落とす確率」は、宝くじの最高峰に当選するのと同等レベルの極めて稀な事象であることが分かります。
一方で、見落とされがちなのが家庭内を含む不慮の事故の確率です。厚生労働省の統計によると、家庭内の浴槽での溺水や窒息、転倒・転落による死亡者数は年間で4万人を超えています。交通事故死者数と比較して15倍以上の規模であり、特に冬場のヒートショックや高齢者の誤嚥は、日常の安全圏と信じられている自宅の中で最も頻発する致死的リスクといえます。