平年の沖縄の梅雨明けは6月21日頃。しかし、気象庁が蓄積してきた過去数十年の大気海洋結合モデルと最新のアンサンブル予測データを突き合わせると、平年値のスケジュールから大きく逸脱する兆候が浮かび上がってきた。海水温の局地的な高温偏差と上層偏西風の蛇行が複雑に絡み合い、季節の進行速度にブレーキをかけている。
特筆すべきは、東シナ海から南西諸島にかけて居座る湿潤空気の流入量だ。過去の標準偏差を上回る水蒸気フラックスが観測されており、前線の活動が断続的に活発化。解析データの示すシナリオは、すんなりと夏空へ移行するパターンを否定し、前例の少ない停滞型の推移を示唆している。専門家の間でも「一筋縄ではいかない夏至」という見方が強まっている。