クローゼットを開けて異変に気づいたとき、最初に行うべきは「カビの種類の見極め」です。白カビと黒カビを混同したまま洗濯機に放り込むと、他の衣類へ胞子を撒き散らす二次被害を引き起こしかねません。
ホコリのように白くフワフワと浮き出ているものは、主に湿気と皮脂をエサにして繁殖した白カビです。菌糸が繊維の深層まで侵入していない初期段階であることが多く、比較的落としやすい部類に入ります。一方で、生地に黒い斑点状にこびりついているものは黒カビです。黒カビは繊維の奥深くまで菌糸を伸ばし、自らが生成する色素を繊維に染み込ませているため、通常の水洗いや洗剤だけではびくともしません。
「とりあえず普通の洗剤で洗えば落ちるだろう」という判断は禁物です。白カビを水洗いだけで済ませると胞子が繊維の奥に押し込まれて再発の引き金になり、黒カビに至っては色素が定着して二度と取れなくなるリスクがあります。カビの色と状態に合わせた最短ルートの処置を選択しましょう。