オジヤンカフェ相模大野は閉店?真相と現在の跡地・名作ランチの記憶

オジヤンカフェ相模大野は閉店?真相と現在の跡地・名作ランチの記憶

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相模大野駅周辺の商業空間で異彩を放っていたbio ojiyan cafe 相模大野店。開放感のあるウッディな内装、ヴィンテージテイストのインテリア、そして何より「おじやをカフェ飯に昇華させる」という斬新なコンセプトで、オープン当初から駅利用者の間で瞬く間に話題となりました。しかし、一定の支持を集めながらも、店舗は営業終了の決断を下すことになります。

当時を知る飲食関係者の証言や商業施設のテナント推移データを照らし合わせると、オジヤンカフェの閉店理由には単なる集客の多寡にとどまらない、複数の構造的要因が絡み合っていました。最大のトリガーとなったのは、出店先であった商業ビル側の定期建物賃貸借契約の満了とフロア全面リニューアルです。郊外駅ビルの飲食フロアでは、数年スパンで客層の回転を促す大規模なMD(マーチャンダイジング)改編が日常的に行われます。契約更新のタイミングにおいて、双方の事業方針の擦り合わせが行われた結果、撤退が決定されました。

さらに背景として見逃せないのが、運営企業によるブランドポートフォリオの再構築です。当時、外食業界全体で人件費や原材料費の高騰が徐々に表面化し始めており、多店舗展開から「ブランド発祥の地である旗艦店へ経営資源を集中させる戦略」へのシフトが進んでいました。とりわけ原宿や下北沢といったコアなファンが集う都心カルチャー拠点に注力するため、郊外型サテライト店であった相模大野店の役割に一区切りを打ったというのが、業界筋の共通した見解です。

池田 達也
著者

池田 達也

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。