物語のクライマックスに向けて、視聴者の最大の関心事となったのは「替え玉であることが暴かれたジスクに救いはあるのか」「黒幕ソクフンの罪は暴かれるのか」という結末の行方でした。数々の罠と策謀が張り巡らされた最終回(第20話)では、すべての欺瞞が白日の下に晒されることになります。
プール転落事故によるウナの死の真相は、ソクフンとミヨンの歪んだ関係の産物でした。ウナを消し去りたいミヨンがプールに睡眠薬入りのワインを持ち込み、意識を失ったウナを放置したこと、そしてその現場を目撃したソクフンが救命措置を取らず、自らの野望のためにウナを意図的に死に至らしめた事実が証明されます。すべてを握る監視カメラ映像や音声データが暴かれ、ソクフンは国外逃亡を図るものの、空港で警察に包囲されて逮捕されました。
夫ソクフンが最後まで自分ではなくウナへの執着と権力への欲望に生きていたことを知ったミヨンは、絶望のあまり一人海辺へと向かい、入水自殺という痛ましい最期を選びます。権力と愛に飢えた財閥一家の欺瞞は、破滅という形で報いを受けることとなりました。
一方、ヒロインのジスクは、ミヌの庇護を受けて国外へ逃げる道を選びませんでした。他人の戸籍を奪い、嘘をつき続けた自らの罪と向き合うため、公の場で記者会見を開き、自らがソ・ウナではなくピョン・ジスクであることを告白して警察に出頭します。この「自ら仮面を脱ぎ捨てる」決断こそが、物語の根幹を貫く最大のメッセージでした。
懲役刑に服したジスクを、ミヌは面会に通い続けながら一途に待ち続けます。刑期を終えて出所したジスクを、ミヌは温かく出迎えました。エピローグでは、財閥の重圧から解放された二人が、緑あふれる郊外で質素ながら温かなレストランを営み、愛娘と共に穏やかな笑顔を交わす姿が描かれます。「富や地位ではなく、ただ愛する人と共に生きること」という真の幸福を手に入れた二人の姿は、視聴者に深い感動と爽快な余韻を残しました。