黒死牟を倒した人物は、誰か1人の英雄ではありません。鬼殺隊現役最強の岩柱・悲鳴嶼行冥、風柱・不死川実弥、霞柱・時透無一郎、そして鬼を喰らって戦う異端の隊士・不死川玄弥の4名による、まさに命を賭した総力戦の結果でした。
特に戦局を決定づけたのは、最年少組である無一郎と玄弥の捨て身の行動です。無一郎は序盤で左手首を切り落とされ、柱に縫い付けられる致命傷を負いながらも自力で脱出。胴体を両断される決定的な一撃を受けながらも、黒死牟の胴体に刀を突き刺し、握力を限界まで高めて「赫刀」を発現させました。この赫刀が黒死牟の内臓と再生中枢を激しく灼き焦がし、超速再生の歯車を狂わせる最大の起点となったのです。
同時に玄弥は、黒死牟の髪や折れた刀の破片を喰らうことで上弦の壱の血鬼術を一時的に獲得。自らの肉体を銃弾に変えて放ち、黒死牟の体内で樹木を急速成長させて体内の血液を吸い尽くし、四肢の自由を完全に奪取しました。この2人の命懸けの拘束があったからこそ、悲鳴嶼の鉄球と実弥の斬撃が黒死牟の強靭な首を両断することに成功したのです。