2020年8月28日、安倍晋三首相(当時)が突如として辞任の意向を表明した際、日本中に衝撃が走りました。その直後、事実上の後継者として白羽の矢が立ったのが、7年8カ月にわたり内閣官房長官として屋台骨を支えた菅義偉氏です。
当時の自民党総裁選において、菅氏は「安倍政治の継承」を前面に掲げ、党内主要派閥(細田派、麻生派、竹下派、二階派、石原派)から圧倒的な支持を獲得。世論の高い支持も追い風となり、2020年9月16日、第99代内閣総理大臣に就任しました。無派閥でありながら「叩き上げ」のキャリアを持つ菅氏が、官僚機構の縦割り打破やデジタル庁の創設、携帯電話料金の引き下げといった独自色を打ち出したことは記憶に新しいところです。
しかし、新型コロナウイルス対応の難航や支持率の急落により、菅内閣は約1年で幕を閉じます。そのバトンを継いだのが、2021年の総裁選を制した第100・101代首相・岸田文雄氏でした。そして防衛費増額や政治資金問題への対応を経て、2024年秋の激戦を制した石破茂氏へと日本の舵取りは引き継がれました。日本の歴代首相順番を振り返ると、まさに「安定と混迷が交錯した数年間」であったことが浮き彫りになります。