この温泉地を語る上で欠かせないのが、紀伊半島が誇る景勝地・玉川峡の存在だ。紀の川の支流である玉川沿いに形成されたこの渓谷は、澄み切った清流と巨岩、奇岩が織りなすダイナミックな景観で知られ、古くから人々の心を魅了してきた。
また、世界遺産として名高い高野山の麓に位置するロケーションも特筆に値する。信仰の山へ向かう参詣道や歴史ある宿坊を巡った後、山を下りてこの湯に身を浸すルートは、心身を清める極上のストーリーを描き出す。鬱蒼とした森林が作り出す澄んだ空気の中、川のせせらぎをBGMに湯浴みを楽しむ時間は、他の有名温泉街では決して味わえない孤高のプライベート感に満ちている。