物価高騰が続く現代において、姫路市立動物園の入園料はまさに破格と言える。大人が200円、小人(小・中学生)が30円という驚くべき価格設定は、開園当初からの「市民に広く親しまれる憩いの場」という理念を頑なに守り続けている証拠だ。
園内に併設されたレトロ遊園地には、昭和30年代〜40年代の雰囲気を色濃く残す観覧車やモノレール、飛行塔などが今も現役で稼働している。1回数十円〜百円程度で楽しめる小規模な遊器具は、子供たちにとってのパラダイスであり、大人にとっては強烈なノスタルジーを喚起する。この素朴で温かみのあるレトロ空間こそが、テーマパーク化した現代の大型施設にはない、唯一無二の味わいとなっている。