近年の陸奥A子先生の活動において特に大きな話題となったのが、東京・文京区の弥生美術館で開催された初の大規模回顧展や、全国巡回展です。貴重なカラー原画や『りぼん』時代の懐かしいふろく(レターセット、ノート、シールなど)が一堂に会し、往年のファンのみならず、昭和レトロ・カルチャーを愛するZ世代の若い女性たちまで長蛇の列を作りました。
原画展の開催に伴って出版された『陸奥A子 ベストセレクション』や関連画集では、最新のインタビューや特別描き下ろしイラストも収録され、先生のみずみずしい感性が健在であることを証明しました。原画の持つ柔らかな水彩のタッチ、丁寧なスクリーントーンの処理、手書き文字の温もりは、デジタル全盛の時代だからこそ一層の輝きを放っています。