人気ドラマ『SUITS/スーツ』のスマートな会話劇や、『リーガル・ハイ』で繰り広げられる爽快な法廷バトル。こうしたエンタメ作品が植え付けたパブリックイメージと、実際の弁護士の日常には果てしない溝がある。特に「四大法律事務所」をはじめとする大規模ファームに所属するアソシエイト弁護士の生活は凄絶だ。一日に数十通もの英文メールを捌き、並行して複数のM&A案件や訴訟の準備に追われる。
「日付が変わる前にオフィスを出られたら運が良い方。週末もクライアントからの緊急連絡に備えてノートPCを手放せません」。都内のファームで働く30代の男性弁護士は苦笑交じりに明かす。華麗な弁論の陰には、地味で膨大な作業の山が隠されているのだ。この過酷な労働実態を理解しないまま交際をスタートさせると、ギャップの大きさに困惑することになる。