医療やリハビリ、福祉の現場では、人々の身体や精神に直接関わる業務が多く、機械による全自動化は不可能だ。国家資格に基づく専門技術は、生涯にわたる雇用保障と同義と言える。
10つ目は「義肢装具士」。事故や病気で手足を失った人への義手・義足の製作、腰痛や麻痺に対する装具の採型・適合を行う医療系国家資格だ。オーダーメイドの微調整には熟練の技術と手先の感覚が必要であり、リハビリテーション医療の現場で代わりのきかない職人技として重宝されている。
11つ目は「精神保健福祉士(PSW)」。ストレス社会に伴うメンタルヘルスの不調や、社会復帰を目指す人々を支える専門職だ。病院や福祉施設だけでなく、労働者のメンタルヘルス対策を強化する企業(産業保健分野)からの求人が拡大している。
12つ目は「診療情報管理士」。病院が保有する膨大な診療記録やカルテデータを正確に分類・管理し、医療の質向上や病院経営に活かす医療データのスペシャリストだ。診療報酬の加点要件にも関連するため、中大規模病院からのニーズが年々高まっている。
13つ目は「言語聴覚士(ST)」。脳卒中の後遺症による摂食・飲み込み障害や言語障害を抱える患者に対し、リハビリを行う専門職である。超高齢社会を迎えた日本において、特別養護老人ホームや訪問看護ステーションからの求人が常時オーバーフロー状態にある。