当時のフジテレビは、数々の社会現象を巻き起こすヒットドラマを連発していた。その黄金期を支えたテレビドラマ業界のプロデュース手法において、楽曲の演出力は作品の成否を分ける生命線だった。
単に流行のアーティストを起用するのではなく、脚本のテーマ性と楽曲の世界観をミリ単位で擦り合わせる緻密な音響演出。音楽業界との強力なタッグによって生み出された楽曲群は、ドラマの放送終了後もCDショップやラジオでロングヒットを記録し、音楽チャートの上位を独占した。映像と音楽が互いを引き立て合い、カルチャー全体を巻き込む巨大な熱量を作り出したプロデュースの黄金律が、そこには存在していた。