従来の卒業ソングといえば、感謝や別れの寂しさ、未来への希望を歌い上げるものが大半を占めていた。しかし、この曲が提示したのは、冒頭で言い放たれる「大嫌いだ」という強烈な言葉だ。学校生活のすべてが美しかったわけではないという本音の吐露は、当時多くの若者に衝撃を与えた。
誰もが抱えながら口に出せなかったクラスメイトへの違和感や、集団生活における居心地の悪さ。そうした陰の感情を隠さずに提示したからこそ、楽曲は嘘のないリアルな響きを獲得した。同調圧力を強いられがちな学生生活の中で、傷つきながらも自分を保とうとした人々にとって、このフレーズは救いそのものだったのだ。