平成ライダーの歴史を開幕させた記念すべき第一作『仮面ライダークウガ』。その主役に抜擢されたのがオダギリジョーだ。当時はまだ特撮番組に対する従来の固定観念が強い時代だったが、彼の存在感とリアルな人間ドラマを追求した演出が融合し、爆発的なムーブメントが巻き起こった。
当時のオーディション現場において、彼が示した「特撮」という枠組みにとらわれない独自の演技感は、制作陣に強い衝撃を与えたという。リアルな日常の延長線上に怪人やヒーローが存在するという斬新なリアリズム。このアプローチが成功したことで、日曜朝の放送枠は一躍、業界最高峰の才能が集まる実験場へと変貌を遂げたのである。