制作を手掛けたバンダイナムコフィルムワークス(旧サンライズ)にとっても、A-RISEの描かれ方は当時のアニメーション産業における大きな挑戦だった。手描きアニメーションと3DCGの融合という画期的な手法を用い、実在のガールズグループさながらのキレのあるダンスを映像化するノウハウは、彼女たちのライブシーンで洗練された。
関係者の証言によると、当初の構想では彼女たちの日常や結成初期を描くショートエピソードの制作も検討されていたという。未公開に終わったこれらのエピソード案には、UTX学院内での葛藤や楽曲制作に苦心する裏側が含まれていた。結果的にミステリアスで圧倒的なカリスマ性を保つ演出が優先されたが、その緻密なバックストーリー設定があったからこそ、画面越しにも伝わるリアリティと存在感が生まれたのだ。