ネット検索で見かけることがある「ミズノのスニーカーはダサいのではないか」という疑問。この噂の背景には、同社が長年にわたり日本の学校教育現場や部活動、本格アスリート向けのギアとして広く普及していた歴史があります。真面目で質実剛健なスポーツ用品という印象が強すぎたあまり、日常のストリートウェアとして結びつきにくかった時期があったのは事実です。
しかし、2016年に始動したライフスタイルカテゴリー「MIZUNO SPORTSTYLE(ミズノスポーツスタイル)」のグローバル展開がその潮流を180度変えました。過去のランニングシューズのアーカイブを再解釈し、現代のファッショントレンドである「Y2K」や「テック・ゴープコア」の文脈に見事に着地させたのです。
さらに、マーガレット・ハウエル(MARGARET HOWELL)や空山基氏、海外の人気ブティックとの協業など、妥協のないクリエイティブが欧米の感度の高い層を直撃しました。機能美を極限まで追求したインダストリアルデザインが、今や「最先端のモード・ストリートギア」として世界的な評価を確立しています。