一般的な量子井戸構造の半導体レーザは、高温環境下に置かれると出力が著しく低下し、水冷・空冷システムによる強烈な冷却を必要とする。これがAIデータセンターの消費電力を跳ね上げる元凶であった。対して、QDレーザが誇る量子ドット技術は、125℃という過酷な動作環境下でも出力波長がブレず、冷却機構を劇的に簡素化できる。
競合する海外の半導体ジャイアントも追随を図っているが、結晶成長技術のハードルは極めて高く、歩留まり(歩留率)を維持した量産ラインの構築には依然として高い参入障壁が存在する。同社が長年培ってきたナノ構造制御の特許群と製造ノウハウは、数年先を行く堅固な堀(モート)として機能している。