大杉漣さんが最期までカメラの前に立ち続けた最後の連続ドラマは、テレビ東京系『バイプレイヤーズ 〜もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら〜』(2018年2月期放送)です。名脇役たちが本人役で共同生活を送るという斬新な設定で大ヒットしたシリーズの第2弾であり、大杉さんはリーダー的存在として現場を牽引していました。
公式発表資料および関係者の証言によると、運命の日は2018年2月20日、千葉県富津市や館山市周辺で行われていたロケ撮影でした。大杉さんは終日、普段と変わらぬエネルギッシュな様子で撮影をこなし、共演者やスタッフを笑わせるなど現場を和ませていたと伝えられています。
同日夜、撮影を終えた大杉さんは、松重豊さんをはじめとする共演者たちとホテル近くの飲食店で夕食を共にしました。しかし、宿舎に戻った深夜に体調の急変を訴えます。激しい腹痛と胸の苦しみに襲われた大杉さんは、自力で部屋を出て共演者の部屋をノック、あるいは携帯電話で連絡を取り、いち早く駆けつけたのが松重豊さんでした。
松重さんは事態の深刻さを察知し、タクシーを手配して千葉県鴨川市内の亀田総合病院へと搬送。道中、大杉さんの手を握り励まし続けましたが、病院到着後に容体が急変し、2018年2月21日午前3時53分、急性心不全のため息を引き取りました。享年66歳。あまりにも突然の別れでした。