センサーサイズの大きい一眼レフやミラーレスカメラでは、光学的な法則に則った正確な設定を行うことで、岩肌の凹凸や微細な光彩まで精緻に描き出すことが可能です。
写真業界や天体撮影の現場で長年指標とされているのが「Looney 11(ルーニー・イレブン)の法則」と呼ばれる露出理論です。これは「月に照らされた被写体を適正露出で撮る場合、絞りをF11にしたときのシャッタースピードの分母はISO感度の数値と一致する」という経験則です。月そのものを直接撮影する場合は、ここからさらに高速シャッター側にシフトさせます。
・撮影モード:マニュアルモード(Mモード)
・絞り値(F値):F8〜F11(レンズの解像力が最も高まり、回折現象を抑えられる領域)
・シャッタースピード:1/250秒〜1/500秒(地球の自転と月の公転による日周運動ブレを完全に静止させる)
・ISO感度:ISO 100〜200(階調性を保ち、高感度ノイズを完全に排除)
・測光モード:スポット測光(月面の中央部に測光点を合わせる)
・画像保存形式:RAW+JPEG(現像時の階調復元性を担保)
望遠域でのピント合わせではオートフォーカス(AF)を過信せず、背面液晶モニターで月面を最大倍率までデジタル拡大し、レンズのフォーカスリングを手動で回してクレーターのエッジが最も細く鋭利に見えるポイントを特定します。