広場恐怖症でも飛行機に乗れる?医師が明かすパニック回避策と準備術

広場恐怖症でも飛行機に乗れる?医師が明かすパニック回避策と準備術

広場恐怖症でも飛行機に乗れる?医師が明かすパニック回避策と準備術について知っておくべき 事実を厳選して解説いたします。

Q1:機内で過呼吸やパニック発作が起きてしまったら、ペーパーバッグ(紙袋)呼吸をしても良いですか?
A1:かつて推奨されていた紙袋を口に当てる方法は、体内の酸素濃度が過度に低下して低酸素血症を引き起こす危険性があるため、現在の救急医療ガイドラインでは推奨されていません。発作が起きた際は紙袋を使わず、前述した「4秒吸って8秒吐く腹式呼吸」を愚直に繰り返し、血中ガス濃度の自然な回復を待つのが医学的に安全な正しいアプローチです。

Q2:客室乗務員(CA)に持病を打ち明けると、搭乗を拒否される心配はありませんか?
A2:単にパニック障害や広場恐怖症の既往があり、予期不安がある旨を伝えただけで搭乗を拒否されることはまずありません。航空各社が制限対象とするのは、自身や他者に危害を加える恐れがある重篤な急性錯乱状態などに限られます。事前に伝えておくことは、むしろ安全運航を支援するための有益な情報として歓迎されます。

Q3:抗不安薬は普段飲んだことがないのですが、フライト当日に初めて飲んでも大丈夫ですか?
A3:当日の「ぶっつけ本番」での初服用は絶対に避けてください。抗不安薬には個人差があり、人によっては想定以上の強い眠気やふらつき、脱力感が生じる場合があります。必ず搭乗予定日の数週間前までに主治医から処方を受け、休日の自宅などリラックスできる環境で一度試してみて、効き目や副作用の出方を確認しておくことが不可欠です。

Q4:国際線のような10時間以上のフライトを乗り切るためのコツはありますか?
A4:長距離路線の場合は、頓服薬を搭乗時だけでなく「着陸の2時間前」などフライトのフェーズに合わせて追加服用できるよう、主治医と服薬スケジュールを綿密に相談しておくことが重要です。また、夜間便を選んで睡眠導入剤を併用しフライトの大半を就寝して過ごす戦略や、乗り継ぎ便を利用して1回あたりの飛行時間を短く区切る旅程設計も有効です。

渡辺 美咲
著者

渡辺 美咲

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。