日本の地上波ニュースやスポーツ紙で連日トップニュースを飾る野球ですが、野球競技人口世界ランキングの真相を検証すると、世界の現実と国内の熱狂との間に極めて大きなギャップが存在します。
世界野球ソフトボール連盟(WBSC)等の統計によると、世界の野球競技人口は約3,500万〜6,500万人と推計され、トップ10の圏外または下位にとどまります。この偏向が生まれる理由は、以下の3つの参入障壁にあります。
- 用具コストの高さ:グローブ、バット、ヘルメット、キャッチャー防具、専用スパイクなど、1人を装備させるための初期費用が他競技の数倍から十数倍に達する。
- 競技人数の多さと広大な専用グラウンド:1チーム最低9人(両軍で18人)が必要であり、ファウルグラウンドを含めた扇形の広大な敷地を確保できる地域が世界的に限られる。
- ルールの複雑さ:インフィールドフライやボークなど、国際的な初心者が即座に理解しにくい複雑なレギュレーション。
日本と世界のスポーツ人気比較において、日本はアメリカ、韓国、台湾、ドミニカ共和国などと並ぶ「世界でも極めて例外的な野球先進国」です。グローバルな競技人口の多寡が、必ずしも国内での熱狂度やスポーツ文化の価値を否定するものではありませんが、国際市場での普及度という観点では大きな偏向があることを認識しておく必要があります。