西日本の中核をなす近畿地方の気候は、山脈と海に挟まれた特異な地形に大きく影響を受ける。特に大阪府の中央に位置する大阪市周辺は、夏場になると激しい集中豪雨に見舞われやすい。これには明確な気象学的メカニズムが存在する。
大阪湾から流れ込む湿った海風と、内陸部のヒートアイランド現象によって温められた上昇気流が衝突する。この湿気と熱の融合が、短時間で急速に積乱雲を発生させるのだ。ビル群が建ち並ぶアスファルトの都市空間は熱を逃がしにくく、上空との温度差がひらくほど激しい落雷やゲリラ豪雨を引き起こす引き金となる。