かつて彼との関係を断ち切ったメガスタジオの動向からも目が離せない。特にウォルト・ディズニー・スタジオにとって、世界中で数十億ドルの興行収入を叩き出した『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズのジャック・スパロウ船長は、いまだ代えの利かない至宝である。ファンからの熱狂的な復帰署名運動が続くなか、スタジオ側は関係修復の糸口を模索し続けている。
一方、『ファンタスティック・ビースト』シリーズでの降板劇が記憶に新しいワーナー・ブラザースも、経営陣の刷新に伴いキャスティング方針を再評価せざるを得なくなっている。かつて彼を切り捨てたスタジオ幹部たちが、いまやフランチャイズの再活性化を求めて彼のスケジュールを巡る激しい争奪戦を繰り広げている構図は、ハリウッドという街の冷徹さと劇的なダイナミズムを象徴している。