40年を超える長い歩みの中で、最大の転換期となったのが2005年の声優陣の一新である。長年ドラえもんの声を担当し、国民的キャラクターとしてのイメージを確立した大山のぶ代から、フレッシュで躍動感あふれる演技が魅力の水田わさびへのバトンタッチは、当時大きな話題を呼んだ。
当初は戸惑う声も聞かれたが、水田わさびをはじめとする新キャスト陣は、キャラクターに新たな命と人間味を吹き込んだ。声優交代と同時に、制作を手がけるシンエイ動画は作画ラインを全面的にリニューアル。原作の緻密なペンタッチを思わせる温かみのある線画と、ダイナミックなカメラワークを融合させた。
手描きアニメーションの温もりを大切にしながらも、最新のデジタル技術を融合させた画面作り。この職人技とも言える映像表現の進化こそが、長年愛され続ける最大の原動力だ。