地上52階、高さ約247メートル。この圧倒的なスケール感を支えるのは、建築家シーザー・ペリが提示した「伝統とモダンが調和する優美なフォルム」だ。直線の力強さと柔らかに描かれたカーブが、光の反射によって表情を万華鏡のように変える。単なるオフィスビルにとどまらない造形美は、東京の空に確かな存在感を刻み込んでいる。
多くの人々が気付かない魅力を挙げれば、建物内部に組み込まれた高度な防災システムと環境性能だろう。巨大な制振装置が揺れを吸収し、災害時には地域全体を護る拠点として機能する。デザインの背後にあるのは、徹底された安全思想と細部への狂おしいまでのこだわりだ。一歩足を踏み入れれば、都市の喧騒を忘れさせる静寂と、研ぎ澄まされたアートワークが出迎えてくれる。