色の切り分け方は、育った言語圏や文化的なフレームワークによって大きく左右される。例えば英語圏では、一般的に藍色を独立した色とみなさず「赤・橙・黄・緑・青・紫」の6色と捉えることが多い。また、地域によっては青と緑を同じ色名で呼ぶ言語体系も存在する。
日本語においても、古代においては「あか・くろ・しろ・あお」といった大まかな色分類が主流であり、虹も5色や4色と表現される時期があった。ニュートン由来の科学教育が明治以降に定着したことで、現代の日本人は「7色」を自然な事実として受容するようになった。私たちが目にする色彩の境界は、純粋な視覚情報だけでなく、言葉というレンズを通した社会的な共通認識によって形作られている。