金さん銀さんの生涯は、決して順風満帆な栄光ばかりではありませんでした。明治・大正・昭和・平成の4つの時代を生き抜き、貧困と労働に耐えながら大家族を育て上げた過酷な歴史があります。
姉の成田きんさんは11人の子供を出産(戦病死や病気で先立たれた子も多い)し、2000年(平成12年)2月15日、急性心不全のため107歳で逝去されました。一方、妹の蟹江ぎんさんは5女の母であり、翌2001年(平成13年)2月28日、老衰のため108歳で静かに息を引き取りました。
ぎんさんの逝去後、ご家族の承諾のもと愛知医科大学などで病理解剖が行われました。この医学的検証により、世界中の老年医学界を震撼させる決定的なデータが明らかになったのです。
解剖を担当した医師団の報告によると、ぎんさんの脳血管には目立った血栓や動脈硬化の痕跡がほとんど見られず、実年齢よりはるかに若い血管柔軟性を維持していました。100歳を超えてから理学療法士の指導で始めた「毎日数十回の足踏み・スクワット」によって、大腿四頭筋の筋繊維が実際に再生・肥大していた事実は、当時の老年医学の常識を根底から覆す大発見でした。