公判で明かされた室内の様子は、言葉を失うほど凄惨なものだった。食料も水も底を突き、暗闇のなかで一人取り残された幼児がどのような恐怖と苦痛を味わったのか。検察側が提示した証拠類は、現場の苛烈さを淡々と、しかし残酷に物語っていた。
被告の親は「すぐに戻るつもりだった」「お金がなかった」と弁明を繰り返したが、法廷で明かされた行動履歴はそれとは大きく矛盾していた。スマートフォンにはゲームの課金履歴やSNSへの投稿が残り、我が子が空腹と寒さに耐えていたその瞬間にも、自身の欲求を優先させていた事実が突きつけられた。裁判員たちの表情には戸惑いと強い憤りが滲んでいた。