政治家としての顔だけでなく、ネット空間で一種のポップアイコンとして定着した背景には、数々の伝説的エピソードが存在します。その代表例が「バーのマスター」にまつわる名言です。
「愚痴はバーのマスターにでも言え。政治家に求められているのは結果だ」という趣旨の発言は、ネット掲示板やSNS上で「大人のダンディズム」「男の美学」として広く拡散されました。この発言は、弱音や言い訳を公の場で並べ立てる風潮を戒め、自らの職務と責任に集中すべきだというプロフェッショナリズムを説いたものとして、ビジネスパーソンの間でも広く引用されています。
さらに麻生氏を語る上で欠かせないのが、大の漫画好きという横顔です。外務大臣時代に「国際漫画賞」を創設し、ポップカルチャーを外交資産として活用する「マンガ外交」を提唱しました。羽田空港のVIPラウンジで『週刊少年ジャンプ』や『ゴルゴ13』を熟読する姿が目撃されたエピソードは、敷居の高い政治家のイメージを一変させ、秋葉原での街頭演説に数千人の若者が集結する現象を生み出しました。