海に浮かぶ未来都市とエネルギー革命——日本各地で進む「洋上空間」活用の最新現場を歩く

海に浮かぶ未来都市とエネルギー革命——日本各地で進む「洋上空間」活用の最新現場を歩く

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足元で急速に普及が進むのが、浮体式洋上風力発電と高耐久ソーラーフロートの複合システムだ。浅瀬の少ない日本近海では、海底に直接基礎を打ち込む着床式風力発電の適地が限られる。そこで浮体(フロート)を深海部に繋ぎ止める技術が突破口となった。

2026年、九州沖で稼働を開始した大容量メガフロート群は、波浪による激しい揺れをアクティブ制御するダンパー構造を備える。秒速60メートルを超える暴風にも耐えうるこの構造体は、発電効率を従来比で約35%向上させた。エネルギー資源の過半を輸入に頼ってきた日本にとって、荒波の上に建設されたこの巨大施設群こそが、真のエネルギー安全保障をもたらす架け橋となりつつある。

池田 達也
著者

池田 達也

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。