この秘密基地の原点は、1947年にニューメキシコ州で起きたとされるロズウェル事件にまでさかのぼる。墜落した謎の飛行物体の残骸が極秘裏に運ばれ、回収・分析が開始された場所こそが、ネバダ州のグルームレイク一帯であったという説は根強い。アメリカ空軍の管轄下で建設されたこの実験場は、一般人の立ち入りを厳重に制限し、地図上からも長らく抹消されていた。
冷戦期におけるU-2偵察機やSR-71ブラックバード、さらにはF-117ナイトホークといった歴代のステルス兵器は、すべてこの地で試験飛行を重ねた。アメリカ空軍が最新鋭の航空兵器を試作し、敵国のレーダー網を掻き潜る技術を研ぎ澄ます一方で、夜空に放たれる異常な異形機の光が、人々の「異星人の乗り物」という想像力を掻き立て続けたのは必然だったとも言える。