この戦いを語る上で、ルカ・ドンチッチとジェイソン・テイタムの存在を外すことはできない。試合のテンポを完全に支配し、スローモーションのように相手ディフェンスの隙間を縫うドンチッチのパスセンスとステップバック。対するテイタムは、長いストライドとしなやかなフットワークを武器に、プルアップスリーからリムアタックまで淀みなく完結させる。
興味深いのは、両者がチームに与える影響の質の対比だ。ドンチッチがオフェンスの全権を握りゲームをデザインする司令塔であるのに対し、テイタムはオンボール・オフボールを自在に行き来し、守備でも相手のエースを封じ込める万能型として君臨する。どちらが自分のペースに相手を引きずり込めるか。個人スタッツの争い以上に、コート全体の空気感を掴み取った側が試合の主導権を握る。