作品に唯一無二の深みと予測不能なグルーヴをもたらしたのが、仙人役を演じた怪優・竹中直人だ。アドリブ全開の飄々とした掛け合いで若手キャストを翻弄しつつ、物語の核心に触れる場面では圧倒的な重厚感を見せつける緩急の凄まじさは圧巻だった。
そのエネルギーが極限まで発揮されたのが『劇場版 仮面ライダーゴースト 100の眼魂とゴースト運命の瞬間』である。歴史上の英雄たちの魂が激突するスケールの大きな物語の中で、若手陣とベテランの火花散る演技合戦が展開された。東映株式会社が仕掛けた豪華な布陣が、単なる子供向け番組の枠を完全に超越したドラマを生み出した好例だ。