愛好家や専門家で構成される日本ハンバーグ協会も、この潮流に注目している。これまで日本の洋食カルチャーは牛肉神話に支えられてきた側面があるが、フードビジネス・外食産業全体が原材料高騰に直面するなか、豚肉を主役に据貌した新業態や看板メニューが続々と誕生している。
銘柄豚のウデ肉やネックを使ったクラフトポークバーグ専門店が都市部で行列を作り、外食と家庭料理の双方向でポークハンバーグの再定義が進む。牛肉の代替品ではなく、豚肉だからこそ到達できる軽やかさと旨味の深さ。それは、日本の洋食文化が新たな成熟期を迎えた証左でもある。