高校時代の彼女の主戦場は、ティーン向けファッション誌『Popteen』だった。当時の読者投票バトルや過酷なアンケート争いは苛烈を極め、精神的なタフさが常に求められる環境にあった。
生見愛瑠は、ガーリーなビジュアルとは裏腹に、誌面作りにかける情熱と根性は誰よりも武骨だった。早朝ロケから戻り、そのまま課題レポートを仕上げて提出する。疲れた顔一つ見せず、現場に入れば誰よりも通る声で挨拶を交わす。現場スタッフの間では「めるるは絶対に弱音を吐かない」と評判だった。ファッションモデルとしての矜持は、まさにこの女子高生時代に培われたものだ。