阿佐谷神明宮の名を全国区に押し上げた立役者といえば、繊細なレースブレスレット型のお守り「神結び」と、美福を極めた「刺繍入り御朱印」だろう。授与所前には、これらの意匠を目当てに遠方から訪れる参拝者が列を作る。
2026年現在、授与所では季節限定の意匠が頒布されるたび、早朝から整理券や整列案内が実施されるケースが増えている。春の桜や秋の月をモチーフにした織物は、単なる授与品の域を超えて職人技の結晶と呼ぶにふさわしい。取材班が確認したところ、人気モチーフの頒布開始週は午前10時前後に授与所の待ち列がピークに達する。郵送対応も行われているものの、本殿参拝の証として現地で直に手首へ巻き、境内の木漏れ日にかざす参拝者の表情には、格別の充足感が漂っていた。