『閃光のハサウェイ』の結末が今なお多くの読者・視聴者に衝撃を与え続ける理由は、正義と悪の単純な二元論では割り切れない現実の冷酷さを突きつけるからです。
ハサウェイが掲げた「地球の環境保全と連邦の高官粛清」という思想は、シャア・アズナブルの意志を継いだ過激なテロリズムであり、民間人を巻き込む矛盾を孕んでいました。どれほど優れたニュータイプの資質や高潔な志を持っていても、巨大な官僚組織と歴史の濁流を一人で覆すことはできないという無力感が、アデレードの結末には刻まれています。ネット上でも「胸が締め付けられるが、だからこそ宇宙世紀最高傑作」「救いのなさが富野文学の真骨頂」と高く評価され続けています。