乳頭温泉郷を訪れる旅行者の多くが楽しみにしているのが、個性豊かな7つの宿(鶴の湯・妙乃湯・黒湯・蟹場・孫六・大釜・休暇村)を巡る湯めぐりです。この湯めぐりを最もスマートに完結させる鍵が、乳頭温泉郷の宿泊者のみが購入できる特別な手形「湯めぐり帖」の存在です。
通常、各宿の日帰り入浴を個別に支払うと1回あたり600円〜1,000円程度かかりますが、湯めぐり帖を購入すれば加盟全7宿の温泉を各1回ずつ巡ることができます。さらに決定的な恩恵が、7つの温泉宿を結ぶ専用巡回バス「湯めぐり号」を無料で利用できる点です。
特に乳頭最古の歴史を誇る「鶴の湯温泉」は、一般道から一本外れた山深い立地にあり、個人での移動には自家用車やタクシーの手配が欠かせません。しかし休暇村を拠点に湯めぐり号を利用すれば、時刻表に合わせてバスに乗車するだけで、駐車場の混雑や狭隘路の運転に神経をすり減らすことなく鶴の湯の有名な混浴露天風呂や白湯・黒湯へとアクセスできます。
近代的な休暇村で清潔なベッドに眠り、美味しいビュッフェを食べながら、日中は湯めぐり帖を使って歴史ある木造秘湯の野趣を味わい尽くす——これこそが、多くの旅慣れたリピーターが実践している最も贅沢かつ合理的な乳頭温泉の攻略法です。