ネット上で「おならビート 元ネタ」や「おならビート 誰」と検索するユーザーが後を絶ちません。このカルチャーの源流を辿ると、単一のクリエイターによる楽曲ではなく、ネット上のフリー素材コミュニティとWebエンジニアの遊び心が結実した複数の発祥ルートが存在することが判明しました。
直接的な発祥の一つとして知られるのが、エンジニアのかぼちゃ氏(@kabochao)が手掛けたWebアプリケーション「おならビート(onara.kabochao.me)」です。このサイトは、著名なフリーおなら素材配布サイト「Onara Sound MP3」様が提供する本物の生録音サンプリング音源をドラムマシンのパッドのようにトリガーし、リアルタイムでビートを刻めるように設計されたインタラクティブ作品でした。ボタンを叩くだけでプロ仕様のリズムパターンが鳴り響くシュールな面白さが、まずWeb界隈やギーク層の間で話題を呼びました。
さらに動画プラットフォーム側では、YouTube上で独自の存在感を放つ「おならたっくん(ヘコキン)」による「腸のハートビート」シリーズなど、おならの音をASMRやパーカッションとして再解釈するアンダーグラウンドな試みが長年蓄積されていました。こうした素材や実験的動画を、動画クリエイターたちがDAW(音楽制作ソフト)でBPMを整え、ヒップホップやEDMのトラップビートと融合させたリミックス音源を作成したことで、現在の「おならビート」の決定打となる公式・準公式音源の数々が誕生したという経緯があります。