松本潤という表現者を語る上で欠かせないのが、「俳優としての深み」と「演出家としての革新性」という二つの顔です。
2024年に上演されたNODA・MAPの舞台『正三角関係』では、長澤まさみ、永山瑛太ら実力派俳優とともに三兄弟の長男役を熱演。東京、北九州、大阪のみならず、英ロンドンのサドラーズ・ウェルズ劇場での海外公演を成功させ、現地メディアからも高い評価を獲得しました。アイドルという枠組みを完全に脱ぎ去り、一人の舞台俳優として厳しい国際基準の舞台に立った経験は、彼の表現力をさらに強固なものへと昇華させました。
一方で、演出家としての松本潤の手腕は業界内で別格の評価を受けています。かつて嵐のドームツアーで開発・導入した「ムービングステージ」(観客の頭上を通過する透明な可動式ステージ)や、ペンライトの無線遠隔制御システムなど、現在の日本のスタジアムエンターテインメントの標準技術の多くは彼が先陣を切って具現化したものです。STARTO社の大型合同コンサート『WE ARE! Let's get the party STARTO!!』においても演出を担当し、後輩グループの魅力を最大限に引き出す総合プロデュース力を改めて証明しました。