ネット検索で「とりあえず吾平」と打ち込むと、サジェストの上位に「閉店」「消えた」「破産」といった不穏なワードが並びます。最盛期には全国に100店舗以上を誇った巨大チェーンであったため、生活圏にあった店舗が次々と撤退したことで「ブランド自体が消滅した」と受け止める消費者が少なくありません。
公開されている開示情報およびブランド公式サイトのとりあえず吾平 店舗一覧を精査すると、ブランドは決して消滅したわけではなく、とりあえず吾平 現在の状況としては富山県や石川県といった北陸エリア、ならびに中部・東北・関西などの特定地域において営業を継続しています。大都市圏や無理な多店舗展開から戦略的に撤退し、車社会でありながらファミリーや地元客の個室需要が安定している地方都市へ拠点を凝縮させている実態が浮かび上がります。
全国一律のマスマーケティングから、確実なリピーターが見込める拠点へのドメインシフトを完了させた状態と言えます。かつてのように「どこの幹線道路にもある」業態ではなくなりましたが、現在営業中の店舗では週末を中心に満席になる光景が日常的に見られます。